2024/05/05 17:56


お客様から時々「どうやって作られているのですか?」と質問をいただきます。
作者によって違うと思いますが、emamimaでは作品によって技法を変えています。
・地金(シルバーや金、プラチナなど)板や線などから切り出し→成形→ロウ付け→やすりがけ→磨き
・ワックスで型を制作→鋳造→研磨
大きく分けてざっとこういう流れです。
デザインによってどちらかの方法で作りますが、これ以外にも木目を出したくてまず木を削り出して
型を作ってから始める場合も有ります。下記をご参照ください。
また、木とシルバーの組み合わせのシリーズは
木部をまず制作し、先に作ったシルバーリングやピアスなどと合わせて完成します。
最近では3Dでデザインし、型に起こして作るデザイナーさんもかなり多くなり、制作期間もかなり短縮されています。私の場合は彫金の技法から始めたので、地金から作る事がほとんど。完成までに時間がかかりますが、シルバージュエリーの販売価格帯はブランドを立ち上げた2000年代からあまり変えていません(金は高騰し、シルバーの材料もかなり上がっていますが)
[巷のシルバーは安い]と言われる場合は、海外で安く発注できたり、大量生産品が増えたり、合金にメッキをかけたものも同列で語られるからかもしれません。
どれも間違いでは無く、それぞれの生産者と消費者が合うところでビジネスが行われています。
emamimaは1点ずつ手作業で制作するため、多少の個体差や、1点限りのもの有ります。
制作過程も先ほどお話した途中にもさらに細かく段階が分かれていますので1点にかかる時間は多くなります。
でも、それだから出る佇まいがあると思いますし、その感覚を気に入ってくださるお客様によって
続けられているのはありがたい事だと思います。
これからも身につけやすくも個性のある作品を作っていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。