2024/10/03 22:32
1950年代〜1970年代の建築、彫刻などへのオマージュ
ミース・ファン・デル・ローエ、丹下健三、イサム・ノグチ、さらに遡れば東大寺の金剛力士像などの建築家や彫刻家の建築や彫刻、
訪れたオランダで見たデザインや建造物、
都内の高速道路の交差する様子、
ふと見かけた街中のタイルや手すりの形
...など愛するデザインは数え上げるとキリが無いですが、シンプル、かつダイナミックな構成がとても好きです。
新作のためにこのイメージからデザインして制作したのでは無く、作品が出来上がってから(自分の意識の奥底に絶えずあるんだな)と気づきました。
それで、今回のテーマが撮影前に固まったという訳です。
曲線と直線の交わるところや陰影などはデザインを描いている時よりも、実際に立体化して誰かが使う時にまた違ったものになります。
10代の頃、長時間デッサンや構成を描いていた頃にはわからなかったことが今は理解ができるようになりました。
素材を触って動かして、切って、形作っていく過程が本当に好きです。
お客様との会話からのフィードバックも、もちろん大きいです。
今回のコレクションは特に楽しんで作りました。
経年変化を楽しめる銀という素材が好きなのは、全て自分の愛するものにつながっていそうです。
デザインは時を経ても新しく、愛着を感じられるもの…
身につけた時に完成では無く、どう合わせるか、どう思うかを時には磨きながらジュエリーと対話をして育てていただけたら幸いです。